立形マシニングセンタ

VCN

切削性能を強化した高性能立形マシニングセンタ

主軸剛性と最高のバランスを持つ高剛性な機械構造による重切削能力
Y軸移動量の延長による広い加工エリアとテーブルサイズ
安定した高精度加工を実現する機械仕様と機能

ツールシャンク形式(標準)

切削能力最大54%アップ、BT40主軸を標準搭載

VCN-460、VCN-600に搭載される18.5 kW、12000 min^-1仕様の標準主軸は、従来機の切削能力に対して、Φ80 mmのフェイスミルでは41％向上、Φ50 mmのエンドミルでは54％の向上を実現しました。さらにΦ50 mmのUドリル加工やM30のタップ加工も可能です。ビルトインモータ構造を採用した18000min^-1主軸は、高速回転時に発熱や振動を最小限に抑え、金型加工やアルミニウムの加工に最適です。（18,000min^-1主軸は、VCN-460 HDCC、VCN-600 のオプション仕様です。）

Φ80 mmフェイスミル	切削能力	被削材：S45C
従来主軸	361 cm³	41%UP
新主軸	508 cm³	41%UP

Φ50 mmエンドミル	切削能力	被削材：S45C
従来主軸	418 cm³	54%UP
新主軸	645 cm³	54%UP

出力30 kW BT50の高性能ビルトインモータ主軸を標準搭載

VCN-535C、VCN-700Dは、鋼材からアルミ材までさまざまな材質に対応した標準主軸8000 min^-1仕様と、高速仕様・ハイトルク仕様の全４種類の主軸から選択できます。高速加工から重切削まで幅広いアプリケーションに対応します。

機種	主軸
機種	7000 min^-1	8000 min^-1	10000 min^-1	18000 min^-1*
VCN-535C	－	●	〇	－
VCN-700D	〇	●	〇	〇

●：標準、〇：オプション、ー：対応なし *BT40のみ

主軸剛性と最高のバランスを持つ高剛性な機械構造

構造解析による3D設計

構造解析によって3D設計されたベッド・コラムの基本構造により、熱変位によるコラムの姿勢変形量を従来機と比較して40%*改善しました。
低振動な高性能主軸は、機械温度同調による外筒冷却を採用することで熱膨張を抑制します。安定した加工精度が得られます。
* VCN-460
* 写真はVCN-460です。

広い加工領域とテーブルサイズ

VCNシリーズのテーブルは、Y軸ストロークの延長で大きな加工領域を確保、大きな取付具やワークを搭載できます。ワークに応じて最適なテーブルサイズを選択できます。

	Y軸ストローク	テーブルサイズ	最大ワーク寸法
VCN-460	460 mm	900 mm × 460 ｍｍ	900 mm × 460 mm × 570 mm
VCN-600	600 mm	1300 mm × 600 ｍｍ	1740 mm × 650 mm × 770 ｍｍ
VCN-535C	530 mm	1300 mm × 550 ｍｍ	1300 mm × 550 mm × 570 / 770* ｍｍ
VCN-700D	700 mm	1740 mm × 700 ｍｍ	1740 mm × 700 mm × 770 ｍｍ

* ハイコラム仕様の最大ワーク寸法です。

2 パレットチェンジャ*

加工中でも次の素材の取り付け、完成品の取り外しが行えるため生産性を向上します。機械本体とパレットチェンジャは正面側から、さらにパレットチェンジャ側は背面側からもアクセスが可能で、2パレットの段取り作業をスムースに行えます。

*オプション

	VCN-600 2パレットチェンジャ
パレットサイズ	1300 mm × 550 mm
パレット最大積載質量	800 kg
パレット上面の形状	18 mm T溝×5本　100 mmピッチ
パレット交換時間	17秒