AM (金属積層造形) 技術

AM (金属積層造形) 技術は、レーザやワイヤアークを使って金属を積層することで、さまざまな3D形状を作り出す積層加工技術です。完成形状に近い素材の製造( ニアネットシェイプ) や異種金属のコーティング、摩耗あるいは欠損した部品の補修などが可能になります。

AM (金属積層造形) 機能を搭載したハイブリッド複合加工機

複合加工機・同時5軸マシニングセンタにAM機能を搭載することで、金属積層加工から仕上げ切削加工まで1台で可能になり金属加工の領域を大きく広げます。お客様のアプリケーションに合わせてレーザ式金属積層造形とワイヤアーク式金属積層造形による2種類のハイブリッド複合加工機より選択できます。

金属積層
造形タイプ
造形サイズリペア
(補修)
コーティング
(シール目的)
微細造形・
コーティング
(表面改質)
ニアネット
シェイプ
(部分造形)
レーザ式AM

[熱源] レーザ光
[素材] 金属粉末
中~荒加工表面

 
ワイヤアーク式AM

[熱源] アーク放電
[素材] 金属ワイヤ
荒加工表面
**

* 要求強度による。

レーザ式金属積層造形

高速な金属積層加工、異種金属の積層造形も 高い強度で接合可能

  • 高出力ファイバレーザによる高速積層加工が可能

  • 異種金属の強固な接合を実現

  • 高い造形強度を達成

1: 造形部 2: 熱影響部 3: レーザ 4: 金属粉末 5: 溶融池

切削加工から金属積層加工まで機械1台で完結、リードタイムを大幅短縮

金属積層加工から切削加工までのプロセス

ワークサンプル例

シャフト部品のニアネットシェイプ

  • 母材:SUS316
  • 積層材:インコネル718 

ワイヤアーク式金属積層造形

ワイヤアーク方式の採用により 高速な金属積層造形が可能

  • 溶接作業をプログラムで自動運転
  • 母材・積層材に使用するアルミニウム、鉄などの素材の入手が容易で取り扱いも簡単

  • 信頼性の高いアーク溶接システムを採用

  • 高速積層造形が可能

1: 金属ワイヤ 2: 造形部 3: 熱影響部 4: シールドガス 5: アーク 6: 溶融池

金属積層加工と同時5軸切削加工

加工ヘッド

1: ワイヤアーク式AM加工トーチ 2: ミル主軸

ワークサンプル例

タイヤ金型のニアネットシェイプ

  • 母材:A5052
  • 積層材:A5356 

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