社会貢献活動
教育・学術
マザック財団による研究助成と論文表彰
ヤマザキマザックでは、機械産業の発展に寄与することを目的として1981年に財団法人マザック財団を設立し、高度生産システムに関わる研究開発とその利用、ならびに国際的技術交流について援助、助成をおこなっております。
研究助成発表と優秀論文表彰は、美濃加茂製作所 第一工場に隣接するワールドテクノロジーセンタにて毎年開催しており、高度化する生産技術に、少しでもお役に立てるよう努めております。
職業訓練校、高等学校へ技術講師の派遣
現在、日本全体で技能継承問題が深刻化しています。少子高齢化の進展と、高度経済成長期を支えてきた職人たちの引退が相まって、技能を受け継ぐ人と継承させる人が不足しています。ヤマザキマザックでは、技能継承を緊急課題のひとつに掲げ、各自治体を通じ高度熟練技能者を工業高校や業界団体へ講師として派遣しています。
高等学校では、技能検定合格に向けた作業の手順や、注意点を細かく指導し、課題の金属部品をミクロン単位の正確さで仕上げる技術を伝授するなど、次世代のモノづくりを担う人材育成に努めています。
また、経済産業省の支援による、製造現場における中核人材の育成を目的とした教育プログラム、「工作機械メンテナンスリーダ養成セミナー」においても、講師の派遣、及び当社研修施設にて、講義、実習をおこなっております。
地域社会
職場体験学習の受け入れ
未来を支える子供達は、私達の宝物です。ヤマザキマザックでは、子供達が地域のさまざまな人との交流や体験を通じて、豊かな人間性や社会性を育む機会として、中学生の職場体験学習を受け入れています。
体験学習では、モノづくりの技能継承を目的に、工場見学や工作機械の基礎を学び、高度熟練技能士を講師として講義、技能体験を行っています。
また、ベテラン従業員の指導のもと、実際に工場にて作業をおこない、モノづくりの難しさ、そして自分で作り出す楽しさを学んでいます。 職場体験実習を経験した学生からの、「普段しないモノづくりができ、いい体験になった」という喜びの声を励みとして、今後も積極的に職場体験実習を受け入れていく予定です。
小学生や地域住民を対象とした工場見学
ヤマザキマザックでは、地域に根差した企業を目指し、各生産拠点の近隣の小中学生を対象に工場見学の受け入れを行っています。工場見学では、工作機械とはどのような機械で、どのように私達の生活に関わっているかなど紹介した後、実機の加工や組立エリアまで見学しています。また、自分の名前が刻印されたキーホルダー、マザックオリジナルボールペンづくり体験など、モノづくりの魅力に触れる見学プログラムも実施しています。
モノづくりへの関心を高めるため、ヤマザキマザック工作機械博物館を開業
ヤマザキマザックでは、社会を支える工作機械の存在をより広く伝えるとともに、モノづくりに対しての関心を高めるため、2019年に創業100周年を迎えたのを機に、岐阜県美濃加茂市に工作機械に特化した博物館を開業しました。開業以来、美濃加茂市をはじめ東海地方の小学生を中心に多くの学校からの社会科見学を受け入れています。当博物館ではモノづくり体験室も開催しており、きさげ作業や、やすりがけ作業などを通して、モノづくりの楽しさ来館者に体感してもらっています。
少年少女発明クラブへの指導員の派遣
ヤマザキマザックでは、地域で活動している大口少年少女発明クラブに技術者の指導員を派遣しています。少年少女発明クラブは、青少年の想像力を尊重し、科学技術に対する夢と情熱を育み、創造力豊かな人間形成を図ることを目的として、社団法人 発明協会により1974年から活動しているクラブで、現在、全国47都道府県に205のクラブが設置され、約9000人のクラブ員が創作活動しています。当社は、少年少女発明クラブを通じて、次世代のモノづくりを担う、子供達の創造力の育成に努めています。
住民の皆様に最も身近な企業であるために
地域の皆様に近い場所で関わりを持つ事、それが地域との関わりを深める第一歩とヤマザキマザックは考えます。地域の皆様に最も身近な企業であるために、ヤマザキマザックグループは、各生産拠点単位で地域の祭りやイベント、花火大会等に協賛しています。また、みのかも日本昭和村ハーフマラソン大会を始め、各自治会によるスポーツ・レクリエーションの協賛により、地域の皆様方の健康づくりやコミュニティ活動を推進し、地域の産業の振興発展、地域の文化・スポーツに関する活動を支援しています。
芸術・文化
芸術を通じて、豊かな時間をご提供
ヤマザキマザックは、21世紀の新しい都市型美術館として「ヤマザキマザック美術館」を2010年4月に開館いたしました。身近な場所で美術に触れていただくことで、みなさまに心安らぐ、潤いの時間をご提供いたします。ヤマザキマザック美術館では、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダン等ロココの時代から、新古典主義のアングル、ロマン主義を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、そしてエコール・ド・パリ等、18世紀から20世紀に至るフランス美術200年の流れが一望できるコレクションで構成されています。さらには19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーの代表的な作家であるガレをはじめとする様々な作家達のガラス作品や家具も展示しています。 常設展示を中心に、企画展、講演会や演奏会を開催し、社会に潤いを与える文化活動を発信していきます。